15. ブルージュ国際コンクール2007&近況

 2年半ぶりのエッセイになってしまいました。家庭の事情で演奏活動を自粛せざるをえない状況でしたが、また少しずつ再開していきたいと思っています。


 今年はとりあえず2つのアンサンブルの演奏会をやります。1つは6月に終わりましたが、昔懐かしいメンバー(安井敬さん、高田あずみさん、福沢宏さん)と一緒でした。留学前にはこのメンバーで何度か演奏会をやったのですが、今回はなんと25年ぶりぐらいだったようです。25年、それぞれの活動をしてきて得たものをぶつけ合い、時にはリハーサルが7〜8時間にも及びました。


  もう1つは9月28日に若松夏美さん、平尾雅子さんと一緒にやります。私にとっては少々過酷なプログラムになってしまいましたが、楽しみです。詳細はトップページに載っています。楽器はレオンハルトが来日した際に使用したミートケ(東京古典楽器センター所有)をお借りします。


 さて、今年のブルージュ国際コンクールはチェンバロとフォルテピアノ部門でしたが、チェンバロ部門で21年ぶりの入賞者が出ました。 3位に入賞した松岡友子さんです。彼女は高校3年生の時に都留音楽祭でチェンバロに触れ、すっかり魅力に取り付かれたようです。


 都留で教えていたのは曽根麻矢子さんですが、当時、曽根さんはまだパリに住んでいたのでレッスンが出来ず、私に電話がかかってきてお引き受けしました。 私が教えていたのは1年足らずですが、すごく貪欲に色々なことを吸収しようという姿勢が印象的でした。ミラノに留学することはすぐ決めたようです。ミラノの空気が合っていたのでしょう。本当に熱心に勉強している様子です。私の生徒の発表会の第1回出演者でもあります。


 また、芸大入学前にソルフェージュを教えていた縁で同じ発表会に出演した脇田英里子さんは、セミファイナリストになりました。


 今年5月に3年ぶりにヨーロッパに行き、バッハゆかりの地を巡り(これは特筆すべきものはありませんでしたが)、コーネン先生の所にも寄ってレッスンを受けてきました。 オリジナルのデュルケンを弾かせてもらい、改めて楽器から得たものがたくさんあります。先生は17世紀オリジナルフレンチを手に入れられましたが、修復に大変な時間がかかっています。でも、もうすぐ出来るだろうから「2年後にまたおいで。」と言ってくださいました。


 また、教会の小さなオルガンも見に連れて行ってくれ、石造りの大きな空間に響くオルガンの音に感動しました。私は何も譜面を持っていなかったのですが、フレスコバルディやクレランボーを少し弾かせてもらいました。オルガンも勉強が中断したままですが、いつの日か再開して、半分まで進んだバッハのパッサカリアを通して弾きたいと思っています。


2007.8.10