26. チェンバロによる現代曲

 14日、青木早希さんのオルガンリサイタルに行ってきました。フランスものばかりのプログラムで私もほとんど知らない曲でしたが、前半45分、後半45分、集中力が途切れない素晴らしい演奏でした。


 プログラムは現代音楽が多かったです。私は作曲科出身ですから大学時代は現代音楽を書いていたのですが、実はよくわからないのです。チェンバロのための現代曲(ソロ)は、演奏会では1曲しか弾いたことがありません。アンサンブルでは4〜5回ほどあります。そのうち1曲は自分の書いた曲なのですが。オーケストラではシュニトケの作品は何曲かやりました。シュニトケの作品には急に協和音が現れたりして、ホッとさせられるところがあります。


 先日、あるチェンバリストと現代音楽の話になった時「チェンバロの曲、書いてよ」と言われました。作曲は頼まれればしないわけではありませんが、最近はお琴の曲や子供のためのピアノ曲など、現代音楽ではないものを書いていました。でも、そう言われて「う〜ん、書いてみようかな」という想いもあります。


 私は机や楽器に向かって書くタイプではなく、頭の中で考えることが多いです。それを譜面にし、どうしても音が思うように作れない箇所だけ弾いていました。今回はふっと浮かんだパッセージがあったので譜面にしようと思ったのですが、もう絶対音感がないので弾かないと書けないのです。絶対音感はないのに415のピッチでは書けない。440にしないと音が作れません。楽器の鍵盤移動を頻繁にするのはあまり好ましくないので、とりあえずピアノで音を作ってみようかと考えています。ピアノはペダルが使えるし、オルガンは音が保持出来ます。音がすぐに減衰してしまうチェンバロのために書かれた現代曲がチャカチャカした曲になってしまうのは、楽器の特性によるのかもと思っています。そこをどうクリアするのかが難しいです。


 とりあえずスケッチをためて(曲を書くときは冒頭から順番に書くのではなく、スケッチを書いてそれを並べていきます。皆さんがそういうやり方をしているのかどうかは知りませんが、学生時代はそうやっていました)、ある程度まとまったら曲にしてみたいと思っています。何年先になるかわかりませんが。


 余談ですが、学生時代にスケッチをため、ベッドの上に譜面を並べて「あ〜でもない、こうでもない」と考え、そのままにして出かけてしまったら、散らかった部屋を見るに見かねて母が掃除をしてしまい、並べたものがすべておじゃんになってしまったことがありましたっけ。


2009.11.17