50.「チェンバロの日!2013~いろいろなチェンバロ」レポート

爽やかな天候に恵まれた連休の5月3日、4日、日本チェンバロ協会主催の「チェンバロの日!2013~いろいろなチェンバロ」が、東京・世田谷の松本記念音楽迎賓館で開催されました。たくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました。

 

私は初日しか行かれなかったのですが、担当した1日めのAホール、フレンチの間のレポートです。部屋には17世紀フレンチ(横田誠三製作)と18世紀フレンチ(安達正浩製作)が置かれました。第1コンサートは野澤知子さんによる「クラヴサンで楽しむオペラ!」と題したプログラム。17世紀と18世紀のクラヴサン作品とオペラの編曲作品がお話を交えて演奏され、華やかで優雅な宮廷の様子を思い浮かべつつ聴きました。

 

 終演後すぐに楽器の周りに人が集まり、横田誠三さんがレジスターの説明をしました。そして横田さんによる楽器説明。17世紀モデルと18世紀モデルの違いを歴史や宮廷にまつわることを交えて、製作家の目線で話してくださいました。今回使用した17世紀フレンチはオリジナルを踏まえつつ、横田さんのファンタジーを盛り込んで製作されたそうです。

 

 それから試奏タイムを設けました。普段はピアノで弾いているバロックの曲を初めてチェンバロで弾いた方も多く、貴重な体験になったと思います。ただバッハの曲を「ピアノのための曲」と思っている方もいて、チェンバロがどの時代の楽器でどういう楽器なのかをもっと広めていかなければならないな、と思いました。

 

 午後は応募者によるフリーコンサート。6人の方が演奏しました。3人は小学生~高校生でしたが、すでに本格的に勉強しているようで今後が楽しみです。皆さん、難しい曲を弾きこなしていて、レベルの高いコンサートでした。

 

 最後は渡邊順生さんによるガイドツアー。渡邊さんが簡単に楽器説明をした後、それぞれの楽器の特徴がよくわかるL.クープランの作品(17世紀)とラモーの作品(18世紀)が演奏され、第1日めの幕を閉じました。

 

 持ち場をあまり離れるわけにはいかなかったので、他のホールの楽器をほぼ見られなかったのと試奏できなかったのが残念でした。前日から楽器搬入など仕込みをし、段取りを考え、プログラムを作成し・・・膨大な量の仕事があったであろう実行委員の皆さま、お疲れ様でした。

17世紀フレンチ(横田誠三製作)

18世紀フレンチ(安達正浩製作)

横田さんによる楽器説明

                       

                                 2013.5.4