66.演奏活動再開

今年は留学から帰国してリサイタルを開いてから30年でもあり、昨年リリースしたCDのお披露目コンサートをしたかったのですが、昨年末からの体調不良で演奏活動を休養していました。長年にわたった母の病気と付き合ってそれが昨年終わったものの、使い切ってしまったアドレナリンがでなくて、夏には「もう今年は思い切って休もう」と決めました。レッスンはできたのですが、だんだん弾くことから遠ざかっていました。

 

アドレナリンが出ないのを出るようにするにはどうしたらよいかなど、どこにも書いてありません。それが自分で操作できたらアスリートも演奏家も苦労はしないだろうけど、面白くなくなってしまうでしょう。もうなるようにしかならないと、焦るのはやめていました。

 

その間にも音楽仲間や先輩がいろいろと進言してくださいました。ベルギーの恩師も心配してくれました。いつか復帰できるときに備えて、弾くことではない色々な勉強だけはしていました。

 

そして、やっと何かが見えてきました。敢えて言うなら、トンネルを抜けたという感覚でしょうか。少しずつ弾き始めたけど指がすっかりなまってしまい、指がすぐに疲れてしまっていたけど、無理をしないように指のストレッチをしたりしながら、少しずつ時間を伸ばしていきました。そして演奏会が出来ると思えたので、新年早々リコーダーの太田光子さんと演奏会を行います。今年の1月に予定していたものの、体調不良によりできなかったものです。(詳細は演奏会情報に載せてあります)

 

自分が奏でる音には自分の気持ちが反映されます。例えばイライラしている時にはそういう音になります。最近は今まで目をそむけていたものや見えなかったものが見えるようになってきました。これからは自分と、そして自分が出す音と向き合い、1日1日を大事にして進んでいきたいと思います。


                                     2015.11.1