72.フローベルガー祭

 12月11日、「フローベルガー祭」を行いました。今年生誕400年のフローベルガーについて勉強し、12人の生徒さんが演奏しました。リチェルカーレ、トッカータ、ファンタジア、カンツォン、カプリッチョ、トンボー、そして組曲と、ほぼ全ジャンルの曲が揃いました。

 

 17世紀の作品を表現するのは難しいものがあります。生徒さんはピアノ経験者がほとんどですから、ロマン派の音楽を主に勉強してきています。そうすると「歌う」ことを教えられていますが、「語る」ということはしていません。歌ってしまうと、17世紀の様式からはずれてしまうことが多々あります。特に対位法的な曲では表現の仕方が難しかったようです。

 

 皆さん、じっくりと勉強を重ね、少しずつコツがわかってきたようです。語るには、ピアノを演奏するときの癖で手首や腕を使ってしまうことが妨げとなります。それも少しずつ取っていきました。フローベルガーを勉強したことで、チェンバロらしい音が出せるようになった人が多くいました。普段も古い時代の曲は勉強しますが、こういう機会があると曲をじっくりと練ることができるのと、他の方の演奏も聞けるので、良かったと思います。

 

 私はオルガンでトッカータ第2番を演奏しました。ペダルを加えて荘厳な感じにしました。オルガンは久しぶりに弾いたので、テクニックの反省点は多々ありますが、同じ曲をオルガンで弾くとどうなるか、というのを体験することは滅多にできないと思うので、少しでも参考になったら嬉しいです。

 

 フローベルガーは私の好きな作曲家のトップ3に入りますが、今回改めて素晴らしい作曲家であり、唯一無二の魅力があると感じました。

 

                                 2016.12.12