78.フレミッシュを弾く会

 

6月3日、「フレミッシュを弾く会」を行いました。

1ヶ月前から初期フレミッシュの楽器を横田誠三さんにお借りし、レッスンでもその楽器を使って慣れていきました。

 

楽器は鍵盤の幅が広く(多分ピアノよりも広い)、またショートオクターヴなので、それに慣れるのが難しかったです。また、私のフレンチの楽器でレッスンしていた曲をそのままの演奏法でフレミッシュで弾くとなんだか変で、アーティキュレーションやタッチや歌いまわしを変えないといけないのがよくわかりました。クリアに弾かないと楽器がしゃべらないんですね。

フレミッシュの楽器で2回レッスンをし、レッスン後に練習時間を設けて楽器に慣れてもらいました。

 

レクチャーではイギリス音楽の話をし(当時の時代背景やヴァージナル曲集、作曲家の話)、オールドフィンガリングやムジカ・フィクタの話は実例を交えてしました。もう少し詳しく話したかったけど長くなってしまいそうだったので、そこはさっと触れるだけにしました。

 

その後、9人の生徒さんが演奏をしました。W.バード、J.ブル、G.ファーナビー、W.ティスデイル、P.フィリップス、M.ピアソン、J.P.スヴェーリンク、作者不詳の曲が演奏されました。皆さん、時代様式をふまえた演奏になっていたと思います。

 

最後に私がJ.P.スヴェーリンクの「半音階的ファンタジア」を弾きました。この曲は大好きな曲ですが、フレンチで弾くとしっくりこないし、大曲なのでリサイタルプログラムにはなかなか入れられなくて(他の曲とのバランスが難しくなる)、演奏する機会がほとんどありませんでした。今回はミーントーン調律だったので、いびつになる半音階や濁った和音などがはっきりとわかり、初期フレミッシュの楽器で演奏できて良かったです。

 

私のところでは生徒さんになるべく色々な時代と国の曲を勉強してもらいたいと思っていますが、本来ならイタリアンや初期フレミッシュで演奏するべき曲もフレンチでレッスンするしかないです。今回は曲が作られた時代の楽器で演奏することで、何かを得てもらえたとしたら嬉しいです。

 

                                     2018.6.5